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2010年09月 『ご家庭で出来る知育教育編〜その3〜本当の事を言える環境を…』
我が家の6歳になる長女が「小亀にお兄ちゃん(長男・10歳、我が家の自慢の知的障害児です)が餌をあげようとしてこぼした」と私に伝えてきました。見に行くと、たくさんのカメの餌が見事に散乱していました。お兄ちゃんはいつものごとく、何事もない様にマイペースにテレビゲームに没頭しておりました。私は少しおかしいなと感じましたが「お兄ちゃんがこぼしたの?」と確認すると娘は具体的にこぼした様子まで説明してしまいました。

私はこぼれた餌を娘の前で黙々と掃除して、少し落ち着いてから娘に、「本当にお兄ちゃんがこぼしたの?」と訊ねました。おどおどしながら「う、うん」と言いました。

「大丈夫だから本当のこと言っていいんだよ」と娘に伝えて、優しく目を見ました。すると娘は「本当は真蓮(娘の名前)がこぼした…」と本当のことを伝えてきました。

「本当のことを言えてえらいよ。」と褒めてから
「どうして嘘をついてしまったの?」
「怒られると思ったの…」
「お父さんは嘘をつかれることのほうが辛いしお兄ちゃんも悲しむよ。」と伝えて「お兄ちゃんに謝りましょう」と言いました。

娘は「お兄ちゃんごめんね。」お兄ちゃんは「いいよ。。」と元気良く、妹の謝罪になんでもないことのように応えていました。

私がもし強く叱り付けたり、娘を追込むようなことをしてしまっていたらどうでしょう。
「嘘をつきとおさなければならない」と思い込ませてしまっていたらどうでしょう。

私自身も娘に「嘘をつかなくては」と思わせる環境を作ってしまっていたのかもしれません。
子供たちは、嘘もつきます。ひどいこともします。しかしそれも成長のしるしです。できるだけ、ありのままに受け止めていきましょう。

どんな大変なことをしてしまっても、本当の事を言うことができる環境を作ることが出来たら素晴らしい事だと思います。

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